ポリウレア樹脂とは?
『柔らかいステンレス』と言われるポリウレアは、米国やドイツの業界技術者に100年コーティングと言われ、「強化防護層を形成する塗装材」です。
特に米軍の採用により、現在では多様な用途に進化を遂げており、欧米では老朽化してきたインフラの『強靭化・長寿命化に最適な素材』として技術開発が進んでいます。
イソシアネートとアミノ基との化学反応によって形成されるウレア結合が主体となった化合物で、指触硬化時間は数秒と速く、しかも無溶剤・無触媒で環境にやさしく耐酸・耐アルカリ性等の耐薬品性や耐久性にも優れています。
環境に優しく、常識を覆す強靭性を持ち、速乾性で取り扱いも楽。
■高反応性(超速硬化)で工期短縮
■他に類を見ない強靭な物質(高引裂き力、高引張力、高伸び性、耐薬品性)
■環境に優しい(耐摩耗性溶剤、無触媒)
■エクストリマー(硬いのに弾性特性を持つ高分子化合物)
【希薄な膜厚(1.5mm~3mm)で強靭な保護層】強靭な保護層を形成し、希薄な膜厚(1.5mm~3mm)で十分な強度と耐久性を実現。
【ゲルタイム:6~10秒】強靭な保護層を形成するまでの硬化時間は6~10秒。工期の大幅短縮が可能。
【スプレー工法】スプレー工法の「1工程」のみで、シームレス(継ぎ目なし)な一体の被膜面形成が可能。
【あらゆる基材に適応】コンクリート、金属、木材、プラスチック樹脂など、あらゆる基材に付着でき、多種多様な施工展開可能。
【無溶剤・無触媒で環境適合】無溶剤・無触媒で環境にやさしく、揮発がないため閉塞空間での作業も安全。
【耐薬品性、耐久性】水槽、タンク、ピットなど、防水・防蝕・防錆工事に最適。また、ポリウレア樹脂の耐衝撃性、耐爆性を備えた強靭な保護層は、コンクリート剥落防止
効果を有し、土木工事にも最適。
適用分野と基本商品
商品名 | タイプ | 特性 | 適用箇所 |
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HB-40 (ハイブリット40) |
ハイブリッドエコノミー 【高伸度・保護コーティング】 |
■ハイブリッド(ウレア&ウレタン) ■防水・防さび・保護 |
屋根・壁を含む建築物全般、 駐車場、コンクリート構造物 |
RF-50 (リ・フォース50) |
ポリウレアスタンダード 【強靭化・防護コーティング】 強靭&復元 |
【コンクリート防食D種】 【JISA6021建築用塗膜防水材】 ■強靭・耐震・耐衝撃・防水・ 防さび・防塵 |
屋根・壁を含む建築物全般、 駐車場、コンクリート構造物、 耐震・靭性付加 |
RF-50S (リ・フォース50S) |
ポリウレア高機能高強度ウレア 【超強靭化・防護コーティング】 超強靭&復元 |
【コンクリート防食D種】 【JISA6021建築用塗膜防水材】 ■スプレー飛散・膨れ対策品世界初 ■温潤基材でもOK!高湿度70%以上OK! |
屋根・壁を含む建築物全般、 駐車場、コンクリート構造物、 耐震・靭性付加 |
CW7000 (ケミウォーター7000) |
特殊ハイブリッド 【耐酸耐薬・衛生コーティング】 |
■特殊ハイブリッド ■耐酸・防水・防さび・保護 |
プール、化学系工場施設、 食品工場、パイプライン、タンク |
GRF (ガイナーマ) |
セラミック&ウレア 【断熱・防護コーティング】 |
【JAXAコスモード】 ブランド品 ■遮熱・断熱・防音・強靭 (HB・RF材自由選択) |
断熱・防音を必要とする→ 屋根・壁を含む建築物全般、 パイプライン、耐震・靭性付加 |
※建設系コーティング工事に必要な「専用プライマー・トップコート・下地処理材」もご用意しております。
基本カラーは以下の9種類(標準色以外の色もご用意できます。)
工法の特徴
▶A剤・B剤の圧送・混合は液剤特性
に応じたリアクター設定・制御により
品質が保たれます。
▶無溶剤の為、揮発がなく、閉塞空間
での作業が安全です。
▶スプレー後すぐに硬化し、約15分
~20分後には人の歩行が可能になり
ます。
▶ゲルタイム数秒の為、塗膜厚は
【約1.5~50㎜程度】自由設定。
施工断面
施工工程手順例
※プライマーとポリウレアは下地が乾燥状態に限り施工致します。※気温5℃以上 湿度70%以下にて施工。
ポリウレアの適用事例
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老朽化したスレート屋根の長寿命化(工場)
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ビル駐車場
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屋上防水
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変電所トランス室
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幼稚園ブロック擁壁
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スレート社屋
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ガイナーマ(遮熱・断熱エコ)
施工 Before・After
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スレート屋根
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金属屋根
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ベランダ防水
■駅ホーム こ線橋スレート屋根強化塗装
■建屋屋上防水改修工事
100年コーティングと言われるポリウレアの耐久性
動画デモンストレーションYouTube
ポリウレア性能試験結果
JIS A 6021:2011 建築用塗膜防水材の品質試験
※試験機関:一般財団法人 建材試験センター
【適用区分:屋根用】ウレタンゴム系高強度型
●引張強度試験
■試験体:厚さ:約2.2~2.8mm 形状:JIS K 6251に規定するダンベル状3号形
※試験体は、依頼者工場内において、試験担当者立会いのもと依頼者がシート状に作成した後、
脱型、養生及び試験片の切り出しを行った。
試験体は所定の養生完了後に試験所に搬入され、試験担当者によって切り出しを行った。
JIS K 7204 耐摩耗性試験
※試験機関:一般財団法人 建材試験センター
【ポリウレア樹脂塗料】ウレタンゴム系
※計算式 摩耗質量(mg):摩耗前の試験片質量一摩耗後の試験片質量/摩耗率(質量%):摩耗した量を%で表した